2012年1月23日月曜日

Google+とローカルアイドルグループ


様々なソーシャルネットワーキングサービス(SNS)がある。一方的な発信になりがちなブログと異なり、SNSは多数の人と”交流ができる”という、今では死後になってしまったWeb2.0の代表的なものだ。


2000年代初頭から、アイドルグループもその時々の流行りを掴みソーシャルネットワーキングサービスを利用してきた。多くの日本のグループがSNSを利用し始めたのは2−3年前のことだが、発祥の地であるアメリカでは一時期グーグルのページビューさえも上回ったことがあるMySpaceを中心に、SNSは主にアーティストによって利用されてきた歴史がある。


日本で言えば、現在のアイドルが最も利用しているSNSはTwitterであろう。非常に簡単に始められ、ユーザー数も多いことからある程度の知名度を上げることができる。ローカルアイドルを見てみると、各メンバーのブログとTwitterの連動が最も多く見られるパターンである。そんな中、現在国内最大とも言えるAKB48グループは去年12月に、グーグルと協力してAKB48 on Google+を開始し、ネット上におけるファンとの交流の場所をGoogle+に移した。もちろん、各メンバーはブログもTwitterも継続しているが、グループとしての総括的な情報発信はGoolge+がメインとなっている。


Google+はFacebookが栄華を誇る2011年に、似たようなサービスとしては遅れながらも、グーグルが満を持して導入したSNSである。しかし、2012年になってもFacebookを上回るSNSになってはいない。そこで、グーグルが打った次の手が検索サイトのグーグルとSNSのGoogle+を密接に連動させるということだ。グーグルで検索した場合、Google+における情報が検索に反映されやすくなるのである。今までFacebookやTwitterで埋まっていた検索結果が、一気にGoolge+に偏ることになる。その当たりについてはSankeiBizの記事に詳しい。


この動きを見るとAKB48がいち早くGoogle+にSNSの場を移した理由が見えてくるかもしれない。簡単にいえば、AKB48の情報がグーグルの検索(日本では最王手のYahoo JapanもGoogleの検索エンジンを利用している!)に引っかかりやすくなる。そして、TwitterやFacebookのページは検索結果の順位が低くなる(人目につきにくくなる)。グーグルの検索エンジンとしてのシェアが低下しない限り、この傾向は続く。


ここで気になるのがローカルアイドルグループの動向である。今のところ、AKBグループ以外はGoogle+に進出していない。U.M.U Awardまとめた本)や2012年、注目のご当地アイドルは?のようなローカルアイドル間同士の競争が激しくなっていく中、生き残るために、このままTwitter/Facebookのみでいくのが得策なのか、それともGoogle+に進出するのがいいのかをグループごとに決める時期が来るだろう。地域密着でありながらも、多くのグループが全国へ進出したいと考えている。個人的には、知名度を上げる上で、Google+を利用しない手はないと考えるが、さて、各グループはどう動くのか注目していきたい。補足ながら、日本ではあまりGoogle+が流行していない。しかし、アメリカの流行が約2-3年遅れでやってくることを考えると、2-3年後にGoogle+がFacebookと同等、もしくは抜いている可能性も大きくあるだろう。

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